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2011年3月11日に発生した東日本大震災から10年が経過、まだ復興途上です。
巨大な災害に対してはハード・ソフト両面の対策が求められています。
梅雨前線や台風による水害も毎年のように発生しており、その対策も重要です。
昨年も「令和2年7月豪雨」により、球磨川・江の川・最上川などが氾濫し、熊本県や
山形県等10県で86名の方が犠牲となりました。

地球温暖化による海水温の上昇により、空気中の水蒸気量が高まり、台風の巨大化
豪雨の頻発など、水災害がより激しくより頻繁になってきました。
これまでは安全だった土地でも、今後は風水害に注意しましょう。

災害を受けても小さな被害で済むよう、事前準備をしっかりしておきましょう。
具体には避難地・避難経路の確認、ラジオ・懐中電灯など非常物品や、水・
食料
など非常用飲食物を準備しましょう。古い乾電池は新しいものに交換し、
食料品などは賞味期限を確認して必要なら交換しましょう。
東南海地震も発生確率を高めています。発生すれば広域大災害となり、
遠距離からの救援となるため援助が遅く薄くなる可能性が大です。
自己防衛がより一層重要です。

近年の水災害で、特に注意すべきは地下街の浸水です。
国内では、平成11年の博多駅周辺地下浸水から平成25年の京都市地下鉄
御陵駅の冠水まで、7か所で大きな地下浸水事件がありました。大阪府下
では一昨年台風21号に伴う高潮・高波により関西空港の中枢部が浸水し、
大阪経済が機能停止しました。
大阪市内には大規模な地下街や地下鉄網があり、淀川左岸線・大和川線など
高速道路の一部は地下を走っています。津波や高潮時は特に危険です。

最近、新聞・テレビで「タイムライン」という言葉を見聞きします。
2012年10月に米国ニューヨークに上陸したハリケーン「サンディ」は、地下鉄
・地下街を浸水させ、交通機関の麻痺、ビジネス活動の停止など極めて大きな
影響を与えました。しかし、事前に準備していた「タイムライン」により、従来
よりも格段に早く住民が避難し、人的被害を最小限に抑えるとともに、
公共交通機関などインフラも極めて早く復旧させることができました。
これを教訓に、日本各地で防災タイムラインが作成され始めました。
皆さんも、地域の防災タイムライン家庭の防災タイムラインを検討
・作成しましょう。


   

   尻無川防潮水門 (高潮対策、幅66m、高さ12m、重さ530t、鋼製アーチ型)



   大阪府河川網図

   

 
大阪府の面積は47都道府県のうち二番目に狭い1900平方kmです。
北は北摂山地、東は生駒・金剛山地、南は和泉山脈に囲まれ、西は大阪湾に
開いた地形となっており、府域に降った雨は全てが大阪湾に流れ込みます。

             
かつて大阪の臨海部は、宝永地震安政地震などによる津波や、室戸
・ジェーン・第二室戸などの台風
による高潮被害を受けてきました。
大阪東部の低平地(寝屋川流域)では小規模な雨でも床上浸水し、
他地域でも、中小河川の溢水堤防決壊など、多くの水害が起こりました。

このため河川改修、ダム建設防潮水門設置など各種治水施設が整備・改修
され、また街の地下には下水道地下河川が整備され、今では私達の生活や
経済活動を水害から守っています。
一方で、水辺生物との触れあい、水都大阪の景観形成など、河川環境
向上が望まれます。

私たち大阪府河川ボランティアは、安全安心で、水と緑豊かで、市民に親しま
れる河川づくりや川に遊び学ぶ地域活動を支援し、河川文化の発展に寄与したいと
考えています。


  
   築造1400年を超えた狭山池ダム(洪水対策、均一型アースダム、堤高18.5m、総貯水容量280万t)

  狭山池博物館 開館20周年

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